私がナビゲーターを務めているCS放送局の衛星劇場は、
韓流はもちろんのこと、華流も、
そして普段から、
舞台作品や、歌舞伎、コンサートライブなど
ステージ物を数多く放送してくれているのですが、
GWは、特に韓国ミュージカル好きには
あれもこれもやってくれて嬉しい~(^^♪
というラインナップになっています。
まず、3日はこれ。
日本初放送される『マリー・アントワネット』です。
18世紀のフランス革命を背景に、
悲劇の王妃マリー・アントワネットと、
社会の不条理に立ち向かい革命を引っ張った
仮想の人物マルグリット・アルノーという、
共に「M・A」という同じイニシャルを持つ二人の
対照的な人生をドラマチックに描いた作品です。
もとは遠藤周作の小説
『王妃マリー・アントワネット』を原作としたもので、
『モーツァルト!』『エリザベート』『レベッカ』
などを生み出したミュージカル界の巨匠ミヒャエル・クンツェ脚本・作詞、
シルヴェスター・リーヴァイ作曲で、
2006年東宝によって日本で初演されました。
その後、韓国で上演するにあたり
大きくリニューアルを施して大成功を収めた作品なんです。
現在日本で上演されているのは
このリニューアルした韓国版なので、
この数年以内に『マリー・アントワネット』を
舞台でご覧になった方にとっては、
オリジナル版を観ることができる機会ということになります。
マリー・アントワネット役は
Netflixで配信中のドラマ『二十五、二十一』で、
ヒロイン、ナ・ヒドが大人になって母親になった姿で出演している
キム・ソヒョンさんが演じています。
キム・ソヒョンさんはミュージカル女優で、
このマリー・アントワネットは彼女の代表作なのです。
無邪気だった王妃が、革命によってすべてを奪われ、
過酷な状況の中でどんどん凄味を増してくる
ソヒョンさんの熱唱と熱演に胸揺さぶられます。
そしてボーイズグループBTOBのイ・チャンソプが
フェルゼン伯爵を演じていますが、
これがうまい!
グループでもリードボーカルだけあって、
表現力が豊かで、
愛する女性を守りたいと願う切実な心情を、
うるんだまなざしで切々と歌い上げて胸に迫ります。
ドラマチックで力の入った歌の数々が
激ウマの韓国ミュージカル俳優たちによって歌われますので
本格的韓国ミュージカルの実力を堪能するのに
ふさわしい一本です!
『笑う男』コンサートは
日本の『レ・ミゼラブル』でジャン・バルジャンを演じた
ヤン・ジュンモさんと、
新鋭にして、今では韓国ミュージカル界の若手トップとなった
パク・グァンヒョンさん、
そして超絶爆声にしてコメディエンヌでもある
シン・ヨンスクさんが来日して行われたコンサートの模様です。
『笑う男』は日本でも日本人キャストで上演されたので
観に行かれた方も多いかと思いますが、
その魅力的な歌が韓国俳優によって歌われますので
こうご期待^^
4日のラインナップはこちら
ミュージカル『モンテ・クリスト伯』は、
アレクサンドルデュマの小説を原作にして、
愛と陰謀、裏切り、復讐、許しを入れ込んで描いた作品。
2009年にスイスで初上演され、
その翌年には韓国で初演を迎え、
以来10年以上にわたって何度も上演を繰り返してきた大人気作品です。
恋人と結婚まじかという幸せの絶頂から、
冤罪で14年ものあいだ島の監獄に収監されたエドモン・ダンテスが、
牢獄で知り合った老神父の教えにより脱獄して宝を手にし、
モンテクリスト伯爵として
かつて自分を陥れた人々に熾烈な復讐をしていく物語。
ドラマや映画、芝居でも何度も作られてきていますが、
韓国でのミュージカルは、
牢獄からのスペクタクルな脱出があったり、
海賊船が出てきたり、宝の島を訪ねたり、
カーニバルがあったりと派手で見どころ満載。
まるでディズニーランドのアトラクションのような
楽しさがあります。
善悪構図がはっきりしていて、
しかも、それを劇画チックにわかりやすく演出しているので、
初心者にうってつけの作品です。
『ジキルとハイド』のフランク・ワイルドホーンが作曲、
『皇太子ルドルフ』のジャック・マーフィーが脚本を担当。
ドラマチックな歌い上げ系の曲から
哀切なデュエット、リズミカルなにぎやかな曲まで、
どの曲も聞きごたえがあり、
そんな多彩なメロディーを、
声楽出身で安定した歌唱力を誇るミュージカル俳優KAIが
情熱的に歌い上げています。
またヒロインを演じているリナの切実な演技も
とっても引き込まれます。
友を裏切る悪役には劇団四季出身、
日本の『レ・ミゼラブル』にも出演したキム・ジュンヒョンが扮して、
色悪を表現しています。
このほか、
日本のミュージカル界が誇るミュージカル俳優たちによる
コンサートも放送されます。
そして5日はこちら
ミュージカル『マリ・キュリー』は、
キュリー夫人として知られている
物理学者で科学者のマリ・キュリーを主人公にした
韓国が生み出した創作ミュージカルです。
まだ女性に対する社会的偏見が強かった時代に、
逆境を乗り越えて放射能の研究に取り組み、
ラジウムの発見などでノーベル賞を2度受賞したマリ・キュリーの
情熱と苦難が描かれています。
いわゆる歴史的事実や実在の人物の一代記に
想像力を加えたファクションミュージカルで、
一心不乱に研究にのめり込んだマリの情熱に加えて、
お互いに尊敬しあう夫婦の絆やアンヌとの固い友情に
胸が熱くなる作品です。
そして、世紀の大発見のラジウムは
やがてそれが危険な物質だとわかって、
自分が成し遂げた研究が悲劇をもたらしていくのですが、
それにどのように立ち向かっていったのか、
マリの苦悩と葛藤、選択が2幕の見どころです。
韓国では、女性が主演に立つ作品の新時代を提示したと
評価を受けました。
今回お送りするのは、
2020年2月22日収録マリ・キュリー役を
チョン・インジが演じた回になります。
このほか、5月5日は日本のミュージカルやコンサートも放送されます。
『生きる』は、あの有名な黒澤明監督の映画のミュージカル化で、
ゴンドラの歌の場面では劇場すすり泣き状態になった舞台です。
普段劇場に足を運ぶ機会がないという
忙しい人生を送っている方にこそ見ていただきたい作品です。
そして日本を代表する歌うまミュージカル俳優による
コンサートもテレビ初放送です。
というわけで、
GWはお家でミュージカル三昧ができてしまいます。
観られる環境の方はぜひどうぞ~♬
衛星劇場の公式サイトはこちら↓
https://www.eigeki.com/
(視聴方法なども載っています)
☆☆☆☆☆
LINEで私とつながりませんか?
韓流ツアーや韓流サロン開催などの情報をダイレクトにお届けします。
☆☆☆☆
会員制韓流コミュニティー「韓流ライフナビ」についての
詳細や申し込みは以下をご覧ください
☆☆☆☆
ドラマの感想をYOUTUBEで語っています。
こちらもぜひご覧ください。
【韓ドラ・マスター親世と尚子の感想語り】
↓↓↓
2022年4月30日執筆