ドラマ『ザ・ミュージカル』

先日、主宰している韓流コミュニティー【韓流ライフナビ】で「芸能界を舞台にしたドラマについて語り合う会」というのをやりまして、

皆さんそれぞれの思い入れで

お好きな作品について語ってくださったのですが、

私は、ミュージカル界が登場するドラマということで

いくつかピックアップして語りました。

その中で、代表的な『ザ・ミュージカル』を紹介しようと思って

チラチラ見直してみたところ、

改めて感じるところがあったのでブログにも書いておきます。

このドラマは医者を目指す学生だったのに、

ミュージカル女優を夢見ていくヒロインと、

そんな無鉄砲な彼女の情熱に惹かれて

彼女をスターにしたいと思うようになる天才作曲家。

そこに、作曲家の元恋人でミュージカル界のスター女優。

ヒロインに惹かれていく制作投資家、といった、

ミュージカル制作に携わる人々の

愛と夢と欲望が交錯していくドラマです。

ドラマの中では、一つの創作ミュージカルを作る過程や、

オーディション風景を始め、

セリフやエピソードの随所に

韓国のミュージカル界の現状が出てきます。

2011年の作品で、私自身、韓国ミュージカルは観ていたけれど、

本格的にハマる前の状態だったので、

ドラマとして見たときに、

正直、すごく面白い!

という印象ではなかったのですが?

これがミュージカルにハマってから見ると

今だからいろいろとわかることも多くて

興味深くて面白い~ってなるのです。

オーディションではやっぱり

「チグミスンガン」歌っちゃうのね~とか、

ミュージカルは投資家がいてこそ作れるのね~とか。

そしてなんといっても、

実際にもミュージカル界のディーバ、オク・チュヒョンが、

望むものをすべて手に入れたい

勝ち気なトップ女優として

堂々たる演技を見せているところでしょう。

周りも黙っちゃうよね~的な君臨ぶりです。

ヒロイン目線で見ればちょっと嫌な役回りになるし、

当時はまだアンチファンも多くいた状態で

よく引き受けたなあと思っちゃいます。

でも、私はこの役、ヒロインよりも好きでした。

自分の欲望に素直で、そのための努力もしているし、

トップ女優でいるために

いろいろと腹くくっている感じが一貫していて

ある意味あっぱれだなあと。

劇中、『モンテ・クリスト』の

世界初のライセンス公演をやる権利を

韓国が獲得するということが

エピソードとして出てきますが、

まさにこのドラマが撮影される前の2010年に

『モンテ・クリスト』の初ライセンス公演が

韓国で行われていて、

オク・チュヒョンがヒロインを務めているのです。

ドラマでは、

「フランクがヒロインは君にやってもらいたいって言ってるよ」

というセリフが出てきたり

「ハーイ!フランク」なんてオク・チュヒョンが

フランクと電話でしゃべっていたり。

フランクというのは『モンテ・クリスト』の有名な作曲家

フランク・ワイルドホーンのことなのですが、

そんな感じで、

知っている作品タイトルや人物名が出てくるので、

いろいろわかってから見ると、そのリンクっぷりに

ついニヤニヤしてしまいます。

私はちょっとヒロインの感情の動きに共感できなかったので

ドラマとしての評価は下がりますが、

でも、韓国ミュージカルがお好きな方だったら

ぜひご覧いただきたいドラマです^^

『ザ・ミュージカル』ドラマの紹介記事は こちら

旧作のせいか見られる場所は限られていて
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2022年2月17日執筆