<ドラマ概要>
ユン・シユン主演。
気の弱い男が自分をサイコパスだと思い込んで
巻き込まれて行くという
勘違い型ブラックコメディー、サスペンスです。
頼まれたらいやといえないお人好しで、
いつも貧乏くじを引いてしまうだまされやすい男が、
ある日、殺人現場を目撃し、
犯人が残した殺人の記録が書かれた日記を手にしたまま
記憶喪失に陥ったことから、
てっきり自分をサイコパスの連続殺人犯だと
思い込んでしまうところから物語が転がっていきます。
<見どころ&感想>
主人公が記憶を失ったことで始まる
勘違いの一つ一つが笑えます。
勘違いして、
すっかり自分は極悪人の凄い奴と思い込んでしまって、
放つオーラさえ変わっていくんです。
なまじミステリー映画のオタクだったので、
様々な犯罪者の手口をよく知っているものだから、
すらすらと脅し文句が出てきてしまったり、
それで、やっぱり自分は悪い奴だったんだ~
と自覚したかと思えば、
でも気が優しい本能は隠せなくて、
凶悪犯のはずなのに
なぜか人の罪をかぶってしまったり
人助けしてしまったり、
肝心なところでずっこけたり。
でもそれさえもサイコの本性を隠すための
緻密な演技のなせる業(わざ)だと
本物のサイコからも感心されてしまうという感じで、
これって緊張するべきなの?
脱力するべきなの?
という具合で、
どんどん思いがけない方向にいく
予測不能な面白さが魅力です。
ユン・シユンの、
気弱な青年と
底知れぬ恐ろしさを秘めた、
サイコパスになった気している青年の、
いわば一人二役のような目つきの変化が見事です。
そして思うのは、
小心者の男も過去の自分の性格を忘れれば
すごい人にもなれちゃうんだなあと
笑いながら学べる内容でもあります。