『ハルビン』は、1906年ハルビン駅での
伊藤博文暗殺にまつわる話を描いた作品ですが、
アン・ジュングンがどんな風に伊藤博文を暗殺に至ったかを
描く内容というよりは、
タイトルにもなっているように、
ハルビンという場所で、
アン・ジュングンを含む独立義援隊の人々が
どんな関わりの中でどんな思いで、
そしてどのような日本軍とのやり取りの末に
暗殺をすることになったのか、
そしてその裏にあった人間同士の思い、志、信念とか
そういったものの揺らぎとか葛藤が
すごく描かれている人間ドラマです。
人として温情をかけたのに、
それがあだになってしまうエピソードがあって、
その心理も皮肉だけれどすごく分かる気がするし、
信念に従ってやったことが裏目に出てしまう切なさが
辛いですね。
イ・ドンウク演じる、命がけで共に戦った同士ながら、
アン・ジュングンの判断に不信を抱き
なにかと突っかかっていく人物の存在感も印象的でした。

こういう題材だと日本人としては見るとき
とてもドキドキしてしまうのですが、
『ハルビン』は対日本とか、日本軍に対して
というよりも、
独立を目指す人間とその相手との間の
葛藤だったり対立だったりやり取りだったり、
利用し利用されみたいなものだったり、
また同士どうしで疑りあうという
人間同士の心理の動きが克明に描かれていて、
命を懸けた同じ目的を持っていても揺らいでしまう
その心模様が人間の弱さを浮き彫りにしていて面白いです。

『英雄』が同じくアン・ジュングンを描いた作品ですが、
『英雄』はチョン・ソンファさんが主演で
ミュージカル映画ということもあって、
ドラマチックで熱い血潮が感じられる作品でしたが、
この『ハルビン』は、
主演のヒョンビンから静かなる強い信念が立ち上る、
静謐な印象の重厚感のある作品です。
7/4(金)新宿ピカデリーほか全国公開
配給:KADOKAWA、KADOKAWA K プラス
公式サイト harbin-movie.jp
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