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『ケナは韓国が嫌いで』3/7日本公開

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インタレスティングな作品です!

ドラマで言うと、『私の解放日誌』的な感じといいましょうか。

コ・アソンが演じる主人公のチュ・ケナは28歳。

韓国のあれもこれもすべて嫌いでたまらない。

社会的付き合いとか、競争社会的なところとか、
お金持ちじゃないとバカにされてしまうところとか、
成功しないと認められないみたいなところとか。

そんな韓国という国が嫌いで、
もうここでは幸せになれない、
生きていけないって思っていて、

で、その思いをようやくニュージーランドへ留学という形で果たします。


映画はニュージーランドに留学するその日から始まって、
実は自分はこんなんだったんですよ~
という過去が差しはさまれながら進んでいきます。

正社員として働く3年目の会社員で、
大学時代から付き合って7年にもなる誠実で優しい恋人がいて、
貧しいけれど温かい家族がいるのですが、

通勤に片道 2 時間もかかって疲れるし、
相いれない上司とのやり取りにも嫌気がさし
お昼はみんなと食べに行かなきゃいけなくて、
自分の好きなものも注文できないみたいな感じで。

家も裕福ではなく、
冬はちゃんと暖房も十分ではなくて、
住環境もいまいちで
いろんなことに辟易していて

とにかく競争力がない人間だから、
私はもうこの国では生きていけないと
閉塞感にさいなまれているんです。

で、温かい国だからという理由で
ニュージーランドに留学をするわけです。

寒々しい韓国での、心まで凍えているようなシーンと、
軽やかなニュージーランドのシーンが代わるがわる出てくるのも
主人公の心情とマッチしている象徴的な見せ方で面白かったです。

なので、ああ、韓国社会ってこんな風に生きづらいんだなという、
社会分析的な観点が興味深いです。

ナレーションやセリフに出てくるのですが、

「韓国男子は外国で自立できないで、
依存できる存在を必要としている。母親みたいな存在を」

「韓国人は仕事ばっかりしてるし、ランク分けが好き」

などなどの、

外国に出てさらによく分かる自国の長所短所みたいなところが
描かれていて、
普段韓国ドラマを見ていて感じられる韓国社会の一端が、
ここでも、なるほど、やっぱりそうなんだなと納得できます。

この韓国社会の物差しの中で息苦しくなった人物も
対比として出てきて、
ケナはそこからもがきながらも
一応抜け出せたということなんでしょう。

社会を、国を憂いても変わらない。
自分の幸せは自分で見つけに行かないと
と思わせられました。

総じて、韓国社会を知るには、興味深い作品です。

ドラマの『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で注目され
今年のTBSのお正月スペシャルドラマ『スロウトレイン』では
日本語を駆使してさらに注目を浴びたチュ・ジョンヒョクが
ちょっと風変わりだけどいい奴の役で出演しています。

公式サイト https://animoproduce.co.jp/bihk/

3 月 7 日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、

新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国公開

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