映画『リボルバー』2/28日本公開

 ⓒ 2024 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES AND STORY ROOFTOP ALL RIGHTS RESERVED.

これ、なかなか面白かったです。

出所したら高額の対価を払うとの約束を信じて、
恋人の尻拭いのように罪を被った元警察官のヒロイン。
でもいざ出所してみたら裏切りによって約束はご破算に。

約束をしたアンディという男を探し出し、
約束の対価を払わせようと、
旧知の刑事にもらった一丁のリボルバーと警棒を手に、
独自の調査を開始するのですが、
彼女の前には、敵なのか、味方なのかわからない面々が
立ちはだかっていく…

という、元刑事の孤独な戦いが描かれるノワール作品です。

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感情を亡くしたようなヒロインを演じるのは、
『シークレット・サンシャイン』でカンヌ映画祭で
主演女優賞に輝いたことがある韓国が誇る名女優のチョン・ドヨン。

ドラマ『イルタ・スキャンダル~恋は特訓コースで~』では
たくましくも愛らしいシングルマザーを演じていましたが、
ここでは打って変わって能面のような凍った表情で
ターゲットに迫っていきます。

そしてチ・チャンウクが
ゲスで狂気じみたいかれた危ない奴を演じています。

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ここのところのチ・チャンウクは、
ドラマ『最悪の悪』『江南Bサイド』と
ノワール作品への出演が続いていて、
甘い魅力だけではない、男チ・チャンウクというのを
表現したい時期なのかなと思うほど。

今回は監督が「病んだ皇帝のよう」と評しているように
何をやらかすかわからない狂気に満ちたキャラクターのなかに、
どこかほおっておけないかわいそうな感じを醸し出しています。

そしてヒロインの恋人の警察官を演じるイジョンジェの存在感が
渋くてとても素敵でした。
友情出演ですが、男の哀愁を感じさせてとても印象に残りました。

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また現在ドラマ『オク氏夫人伝』が大好評なイム・ジヨンが演じている
水商売の女性もインパクトがあって、
彼女の、エッジのきいた正体不明さの中に感じさせる、
ヒロインへの憐憫の情の動きが映画を面白くしていました。

映画の内容自体は、
少ない情報を 1 つ 1 つ丁寧にこちらも読み取りながら
映画を見進めていくという醍醐味が感じられる作品でした。

的確に基本情報の説明はうまく入ってるんだけど、
説明が多くないので、色々と頭を働かせながら読み解き、
紐解いていくという作業が心地いいというか。

見てすぐ全部分かる~みたいなものよりも、
頭を使う分、見た満足感が感じられる作品だなと思いました。

そしてピンポイントで出てくるチョン・ジェヨンも
友情出演ですけれど、やっぱりベテランは
ちょっとした場面の登場でもさらっていく感じがすごくありますね。

ハードボイルドですが、空虚というか乾いたタッチの作品で、
集中して楽しむことができる作品です。

監督いわく、俳優隊のクローズアップを多用した
「顔の映画」だそうで、特に
「これは最後のスヨンの“顔”のために走ってきた映画だ」
と語っているので、最後のヒロインの表情をお見逃しなく!

◆『リボルバー』
2月28日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
配給:ツイン
公式サイト https://revolver-movie.com/

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