もうタイトルからして怖そうなんですけど、
破墓(パミョ)とは文字通り、
移葬したり、改葬する為にお墓を掘り返すこと。
この作品では、ロサンゼルスで財を成す韓国人一家の跡継ぎが
代々謎の病気にかかるということで依頼を受けたムーダンが
先祖の墓が原因だと突き止め、
ベテラン風水師と葬儀師に協力を仰ぐところから始まります。
が、この墓が暴いてはいけないヤバイお墓だったんですが、
莫大な謝礼金欲しさに、
お払いと墓破を一緒にやればいいのでは～ということで
強引にお墓を掘り返したその日から
恐ろしいことが起こっていくんです。
なんでも、チャン・ジェヒョン監督が幼い頃に
100年以上も前の墓が改葬されるのを見たことがあって、
その記憶から始まった映画なのだそう。
とても韓国的な、ムーダン、風水師、葬儀屋といった
専門家たちのタッグが面白くて、
やっぱりその道のプロってすごいなと思わされました。
またアメリカの家族の奇病の原因が韓国の山にある祖先の墓だった
というつながりや
一体その祖先が葬られたときに何があったのか、
なぜこの墓はヤバいのかなど、
興味をかき立てられるストーリーでついつい見ちゃうんですね。
そして、そこか！という展開にもなり、驚かされもします。
韓国では今年公開されると
オカルトジャンルの新たな歴史を開いたとも評され、
オカルトジャンルとしては初めて１０００万人を超える観客動員という
大ヒットを記録しました。
墓地を見る風水師役にベテラン、チェ・ミンシク
お祓いを行なう巫堂役にキム・ゴウン
改葬を仕切る葬儀師役にユ・ヘジン
そして祈祷を捧げる巫堂役でイ・ドヒョンが出演しています。
この４人のコラボがチーム感があって
おどろおどろしい中にも面白みが感じられました。
そして百想芸術大賞で監督賞、
キム・ゴウンが主演女優賞、
イ・ドヒョンが新人男優賞を受賞するなど
作品の質の高さも保証されました。
が、しかしオカルトだけに、
不気味だし気持ち悪い場面もありまして、
見たいけど怖いし～となんとも悩ましい作品ですね。
【CREDIT】 監督・脚本：チャン・ジェヒョン 『プリースト 悪魔を葬る者』『サバハ』 出演：チェ・ミンシク 『オールド・ボーイ』 キム・ゴウン 「トッケビ ～君がくれた愛しい日々～」 ユ・ヘジン 『コンフィデンシャル／共助』 イ・ドヒョン 「ザ・グローリー ～輝かしき復讐～」 2024年／韓国／134分／ビスタサイズ／5.1ch／原題：파묘／英題：EXHUMA／字幕翻訳：根本理恵 提供：KADOKAWA K プラス、MOVIE WALKER PRESS KOREA 配給：KADOKAWA、KADOKAWA K プラス COPYRIGHT © 2024 SHOWBOX AND PINETOWN PRODUCTION ALL RIGHTS RESERVED.
10.18（金）より新宿ピカデリー他にて全国ロードショー！
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