• TOP
  • ブログ
  • 『梨泰院クラス』で読み解く運の12サイクル(第1回〜冬の運気)

『梨泰院クラス』で読み解く運の12サイクル(第1回〜冬の運気)

ファンタジックな内容が多い韓国ドラマ。
いろいろとスピリチュアル的なことや
運気について出てくるので、そのあたりのこと、
基本的なことを知っておけば、ドラマがより堪能できますし、
何よりも考え方や捉え方など知っておくと
自分たちの人生に生かせると思います。

というわけで、このサイトでは、
運気に関する投稿も時々アップしていきます。

☆☆☆   ☆☆☆   ☆☆☆

開運、運気については、運気の専門家KAIさんの監修のもと、
数多くの占い本を手掛けてきたライターの高橋尚子さんに、
執筆していただきます。
韓国ドラマになぞらえて運気の説明をわかりやすく
ひも解いてくれています。

KAIさん高橋尚子さんのプロフィールは一番下を参照ください。

☆☆☆☆☆

人の人生には運気というものがあります。
いいときもあれば、悪いときもある。
『梨泰院クラス』的にいえば、
「同じ毎日はない。つらい悲しいこともあるけれど、
生きていれば時々面白いこともある。退屈な毎日でも、
いつかときめくようなことが起きるかもしれない」
のです。

さて、「運気の流れは、12サイクルある」と、前回お話しました。
どん底に突き落とされても、悪いままでは終わりません。
そこから少しずつ運は上昇し、
12の段階を経て、最高のときを迎えるのです。

ただし、運気の12サイクルはそう単純なものではありません。
1段1段、1サイクル1サイクルは、
階段やエスカレーターのように
同じ歩幅、同じペースで上っていくわけではないのです。

1サイクルずつ、運気の特徴、癖があり、
「一旦停止」運もあれば、グンと一気に登れるときもある。
このサイクルの特徴をおさえておくと、
自分の選択、行動を誤ることがなく、
運を味方につけることができるのです。


そして、この運気の特徴が顕著に映し出されている人生ドラマが、
『梨泰院クラス』なのです。

このドラマでは、キャラクターそれぞれの運気が
わかりやすく出ているのですが、
今回は、パク・セロイ(パク・ソジュン)の運命サイクルで解説しましょう。

と、その前に、
このドラマを観ていない人、
また観たけれど忘れてしまった〜という人のために、
簡単にストーリーを紹介します。

Netflixシリーズ『梨泰院クラス』独占配信中

『梨泰院クラス』ストーリーのおさらい

 大手外食企業「長家(チャンガ)」の部長パク・ソンヨル(ソン・ヒョンジュ)の息子で高校3年生のセロイは、転校して早々に、長家の会長チャン・デヒ(ユ・ジェミョン)の長男グンウォン(アン・ボヒョン)の卑劣な行動に憤慨し、殴ってしまう。さらに、グンウォンが運転していた車でソンヨルをひき逃げし、セロイは父を失うことに……。あげく、罪を隠蔽しようとしたチャン父子の策略により、セロイは殺人未遂罪で刑務所行きになってしまいます。

 父を失い、人生をめちゃくちゃにされたセロイは、彼らに復讐することを決意。外食業でトップとなり、長家を潰すことに人生のすべてを懸けていくのです。
 高校中退、前科者というレッテルを貼られたセロイですが、果たしてどのような方法で成功を掴んでいくのでしょうか……。

冬の運気】 “試練、ピンチはチャンス!のとき

冬の運気①② 予期せぬ出来事、試練と学びのとき

 第1話から衝撃の展開、人生の試練に襲われるセロイ。
警察官になるという夢を抱いていたものの、
元来の正義感の強さがマイナスに働き、
“長家”の会長チャン・デヒと
その息子グンウォンを敵に回してしまったことから、
運命は大きく狂わせられます。
チャン父子の悪行により、
唯一の肉親で最愛の父親をひき逃げ事故で亡くしたうえ、
自身も刑務所行きになるという、
人生のどん底を味わうことになります。

運気でいえば、冬に突入。
裏切りにあったり、大切な人を失ったり、
良かれと思ってやったことが裏目に出るなど、
自分の良いところが思うように活かせない、
味方に恵まれない時期です。

俗に言う、“大殺界”
不運の連鎖が起きやすく、
そのため感情的になる、判断力を失う、
などといった不安定な状況に陥ってしまうのです。
どうにかしなければと焦るあまり、余計なことをして、
トラブルをより大きくしてしまうことも。

セロイもグンウォンこそが父を殺したひき逃げ犯だと知り、
激昂して彼を殺そうとしますが、
これが事態をさらに悪化させてしまうのです……。

が、そんな試練の運気も味方につけることができます
セロイは、刑務所で服役している間、
本を読み漁り、体を鍛え、ヤクザからも学ぼうとします。
長家のチャン会長が出した本を熟読し、
自分とは真逆の考えをも学ぶのです。

さらに、梨泰院に自分の店を構えるため、
コツコツと資金を貯めるということもします。
あとから明かされますが、セロイはこの時期、
父の死亡保険金で長家の株を買い、
のちの“切り札”として資産を育てていました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: H191027_03725-633x422.png

Netflixシリーズ『梨泰院クラス』独占配信中

「ピンチはチャンス」といいますが、
まさにこの冬の運気は、チャンスに変えうる時期です。
外は吹雪だし、籠もって本でも読むか、みたいなイメージ。

新しく何かを始めたり、出会いを求めたりするより、
冬眠して「コツコツ学ぶ、コツコツ貯める」に適したタイミングです。

セロイが敵の思想を学んだように、
苦手なことをクリアしていくのに最高のタイミングなのです。
あまり得意じゃない人からも学ぶ。
お金について無知だなと思うなら学ぶ。
自分から仕掛けるより、誰かの下について学ぶ。

何らかの試練により動きにストップがかかったからこそ、
自分を振り返り、どこが弱点かを見つめ直すチャンスでもあります。
日々忙しすぎると、内省できないですから。

そして、これらのことは、
すべてこの先の未来につながっていきます
セロイの成功への道は、ここからスタートしたと言ってもいい。
一見つらい時期から、未来は始まっているわけです。

Netflixシリーズ『梨泰院クラス』独占配信中

ちなみに、この時期に出会った人は、
敵になっても、運命の人にはなりにくく、
そういう意味で、初恋のスア(扮クォン・ナラ)とは
上手くいかなかったのも納得です。

そして、冬眠期にコツコツと貯めた資金と知識、
人脈(立ち上げメンバーのスングォン、ヒョニ)をもとに、
セロイは念願の梨泰院に自分の店「タンバム」を開店します。
これが、季節で言えば、春。
冬のあとは、新たなことをスタートさせる運気の波がやってきます

冬の運気③ 断捨離、スタート前の準備のとき

 補足ですが、スタートの時期の前に、
「断捨離」の運気もあります。
いろいろな無駄なもの、不要なものを手放してこそ、
新しい運気にスムーズに入っていくことができるのです。

『梨泰院クラス』ではエピソードとして描かれてはいませんが、
セロイが冬の運気の時にやってきた遠洋漁業をはじめ
様々なバイト、その人間関係をすべて精算し、
必要なもの、必要な人だけを残して、
スタートを切ったのだと思われます。

なので、何かを始めよう!というタイミングの前には、
「断捨離」や「別れ」を意識しておくといいかもしれません。

次の記事では、『梨泰院クラス』パク・セロイの人生から
「春の運気」を見てみましょう。

◆この記事の監修【KAI】
ヒーラー。
背中に守護神の龍神を持ち、オーストラリア、箱根で
一流の技術へと磨き上げあげる。
これまで渡り歩いてきた国の数は、アジア圏だけで100カ国以上。
その国々で報われない魂のために祈りを捧げ続けて来た。
某大手事務所に所属して芸能人、著名人、財界人など
日本だけに留まることなく、海外にもクライアントを持ち、
数万人を鑑定した実績がある。
またマイナスのエネルギーをプラスのエネルギーへシフトする
トランスミューターとして老若男女問わず絶大な人気を誇っている。

◆この記事の執筆【高橋尚子】
『韓国TVドラマガイド』チーフエディター。
エンタメライターとして雑誌やWEBなど各種媒体に執筆。
韓流および占いをメインとした書籍・コンテンツの企画・編集を手掛ける。
CSチャンネル衛星劇場の韓流番組「どっぷり韓流総決算」のコメンテーターなど
広く活動。現在、韓国エンタメ・ナビゲーター田代親世とともに、
YouTubeチャンネル「ちかちゃんねる☆韓流本舗」にて
韓国エンタメに関する情報を配信中。⇒「ちかちゃんねる☆韓流本舗」

*高橋尚子からちょっとお知らせです。
仕事の原稿とは別に、日常の些細なこと、日々感じたことを、noteに書き始めました。
韓ドラや運気に関係あるようなないような……な内容ですが、「私もそれ、あるかも」と感じていただけたら嬉しいです。
毎日、下記noteに投稿しています。お時間あれば、ぜひ覗いてみてください。
こちらです→高橋尚子のnote